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ブログページです.「自然に学ぶみんなの学校」に関する記事を投稿していきます.

私たちは「自然に学ぶみんなの学校」において,「遠隔での自然体験」の実証を目指しています.これにあたり不可欠なのが,遠隔地にあるロボットを操作する技術,そして「重さ」や「感触」を身体感覚として伝える「ボディシェアリング」技術です.

このたび,私たちの取り組みの実現に向けて,ボディシェアリングの技術面でH2L株式会社にご協力いただくこととなりました.そして昨日,大田・桑原の両スタッフは東京・六本木のH2L株式会社のオフィスにて今後の進め方についての打ち合わせを行いました.この打ち合わせでは,今年の「自然に学ぶみんなの学校」において,どういった遠隔での自然体験活動が実施できそうか参考にすべく,実用化済みのボディシェアリング技術のデモンストレーションを行っていただきました.

はじめに,「UnlimitedHand」というデバイスの体験をさせていただきました.このデバイスを装着すると,手の動きが筋肉の電気信号として検出され,コンピューター上に入力されます.よって,デバイスを使うことで,実際の手の動きをVRゲーム上などに反映することができます.

さらに私たちが驚かされたのは,コンピューターから指示を送れば,このデバイスを介して実際に手の筋肉に電気刺激が加わり,指示通りに手を動くことです.この技術を応用すれば,プロのピアニストの演奏を,誰もがそのまま再現できるようになるかもしれません…!

次に「FirstVR」のデモンストレーションを見させていただきました.腕時計より一回り大きいくらいの,非常にコンパクトなデバイスを腕に装着することで,自分の腕や手の動きと連動してロボットが動きます.この装置を使用すれば,遠隔にいても鉱物標本や虫かごなどを自由に手に持って観察できそうです.「遠隔での自然体験学習」にまさにぴったりなデバイスだと感じました.

今回のH2L株式会社での打ち合わせでは,実際にボディシェアリングのデバイスのデモンストレーションを見学させていただいたことで,実際に私たちが「自然に学ぶみんなの学校」でどのような体験学習コンテンツができるのか,よりイメージを膨らませることができました.今回の成果を踏まえ,現地での自然体験活動の具体的な内容や遠隔配信の実施方式について,8月の本番に向けて詳細を固めていきたいと考えています.

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